- 近藤 仁尚さん
- 平川 隼巳さん
お二人はどういったご関係ですか?
- 平川さん:従兄弟です。僕が25歳で、彼が26歳です。
河村商事で働き始めたのはいつからですか?
- 平川さん:一緒に働き始めて3ヶ月くらいです。僕が3月に河村商事に入って、彼が7月に入りました。二人とも就職してからはずっと大府で働いています。
仕事はどんなことをされていますか?
- 平川さん:ドライバーです。前職が産廃業だったので、パッカー車を使った回収はそのときからやっていました。
前も同じような仕事をされていたということですので、そのあたりのことは勝手もわかってて…。
- 平川さん:そうですね。
河村商事へ転職をされたきっかけは?
- 平川さん:前職で段ボール回収とかもたまにやっていて、もっとそちらをやってみたいなと思っていたことと、前職からの知り合いもこの会社にいて、会社も知っていたんです。求人が出たタイミングで応募しました。すぐ面接をしていただいて即採用になりました。
実際に働いてみてどうですか?
- 平川さん:大型の免許も取って、やりたいことがやれて、収入面も上を目指せるようになりました。今のところはなんとか仕事ができてる感じです。
前職よりもやれる仕事が増えたんですね。
- 平川さん:前職は産廃業ということで回収物の種類がたくさんあって覚えることも多かったんです。で、何か一つに絞りたいなと。紙はそれほど汚くないし、一通り覚えればある程度は大丈夫だろうと考えました。
前の会社は大きい会社だったんですか?
- 平川さん:大きいというか、本当にたくさんの種類の産廃を回収していたんです。次から次へと知らないものに対応しないといけなくて、その点が本当に大変でした。そんな経験もあって一つのものに集中したいなと。
この業界では何年ほど働いていますか?
- 平川さん:4〜5年くらいですかね。
古紙回収に集中してみて、何か変わりましたか?
- 平川さん:紙とか段ボールって頭で考えてるよりも重いんですよね。最初はかなり筋肉痛にもなりました。慣れてくれば要領もわかってくるので、なんとかなってます。先輩方にはまだまだ追いつきませんが。
同業他社でも仕事をされてた平川さんですが、河村商事の印象はどうですか。
- 平川さん:ほかにくらべて、活気があるところですね。あと、仕事の担当が1週間単位で変わるんです。先輩方は仕事内容を全部知っているので、困ったときもみんなで助け合いながら仕事を回すことができますし、結果、休みも融通がききますので。
仕事で精神的安心感が持てるのはいいですね。
- 平川さん:仕事で困っているときに助けてもらえる雰囲気はとてもありがたいですね。人間関係って働く上で大事なことの一つなので、それがいいのは大きなメリットですね。
この業界の印象は?
- 平川さん:古紙やその他の廃棄物って、好景気不景気あんまり関係ないんです。多少の変化はもちろんありますが、コロナの時期でも出てくる量はそんなに変わらなかったです。段ボールなどは増える一方です。そういう面だと、仕事はなくならないなと思ってます。回収物は曜日関係なく毎日出るので、そのあたりは大変ですね。
古紙回収は利用したことはあると思いますが、その先がどうなってるかなんて、あんまり気にしませんよね。
- 近藤さん:新聞や雑誌を回収に出したりはありますが、それが集まると、こんなことになるのかと。なくならない仕事だよと言われて。3ヶ月ほどですが働いてみて確かにそうだなと実感しました。
- 平川さん:常に人は不足しているので、運転免許があれば必ず仕事はどこかにあります。
近藤さんは、従兄弟の平川さんに誘われた時はどんなことをされていましたか?
- 近藤さん:働いていませんでした。
- 平川さん:大府古紙センターがちょうど仕事を増やしていくぞというタイミングだったんです。それで工場長に事情等を全部話したら、是非ということで。本人とも話をして、採用となりました。
そうだったんですね。
- 近藤さん:本当に普通免許しかなくて、大丈夫ですか?となりましたが、いいよ〜と。
- 平川さん:まだ20代と若いというのもあったと思います。きっかけがないと言っていたので、いいきっかけになったのではないかと。
そのきっかけで動くことができたのは、とてもよかったと感じます。工場長と話ができたのもよかったですね。
- 平川さん:そうですね。工場長はポジティブな人なんで。それもあって動き出せたのではと思います。
7月から働き始めたんですね。
- 近藤さん:車(トラック)に乗れなかったので、構内作業をやりつつ、仕事が終わったら教習所に行って。今月(2024年10月)ようやく免許が取れて、今週から乗り始めました。先輩に横に乗ってもらって、周りも見てもらって。毎日緊張してます。
- 平川さん:最初の運転はキツいだろうなと思います。しばらくは正念場かなと。
- 近藤さん:まずクラッチが…。マニュアル車の操作もあって大変です。バックで狭いところに止めたりもするので。あおりを開けるのでそれも見越して止めなよ〜とか。ホントに一からなんで。
差し支えなければ、以前の職場での仕事内容は?
- 近藤さん:私が大学を卒業するあたりでコロナが流行しはじめて、卒業式もなくなってしまったんです。さらに仕事がはじまっても数ヶ月で自宅待機になってしまって。レポートだけ書いてくれと言われてました。その辺りから何やってるんだろうって思うようになって。11月頃からようやく出社できて、その後東京へ転勤になるのですが、そこで悩んでしまって。結局東京へは行かず、休職してそのまま退職しました。
退職後は何かされてましたか?
- 近藤さん:本当になんにもしてませんでしたね。
…なんか、インタビューを受けていただいて、申し訳ないです。
- 平川さん:従兄弟なんで家族間でも心配してましたね。1年2年と続いていたので。
今の仕事、続けられそうですか?
- 近藤さん:今は踏ん張りどころです。ここでくじけると次はないなと思ってます。
- 平川さん:いや、そんな気持ちにならなくても…(笑)僕はこれまでに数回転職をしてるんですが、ここならいけそうかなと。そこにちょうど誰か働ける人いない? と聞かれて、勧めたんです。
で、話が動き出して…。
- 近藤さん:じゃあ一度行ってみるわと返事をしたら、明日工場長から連絡があるからよろしくって。え〜そんなすぐに?
- 平川さん:紹介だったので、もう、直ぐに。
- 近藤さん:次の日に面接に行ったら、じゃあ来週から来れるって。
あっという間ですね。
- 平川さん:働き始めたのが7月という暑い時期からだったんで、体力的にもしんどそうで。
あの夏ですもんね。
- 平川さん:しょっちゅう休憩したりしてて、大丈夫か? と。内心どうかな〜と本気で心配してました。
- 近藤さん:構内作業なので直射日光があたらないのでまだいいんですが、冷房がないんですよ。40度オーバーでしたから、マジでしんどかったです。
構内作業はどんな様子ですか?
- 近藤さん:回収されてきた新聞や雑誌、段ボールの中からそれ以外の物を除きます。新聞は結束のヒモを取ったり。最後にまとめるための下準備ですね。
どういうものが回収されているのかがよく分かりますね。
- 近藤さん:そうですね。しっかり分別してまとめるんです。
- 平川さん:回収時には量も多いので、混ざってしまうこともよくあるんです。パッカー車などで下手に取り除こうとすると怪我とか事故になりますから、構内での分別は本当にありがたいですし、大事な工程です。それらが今度は商品になりますから。
すべてが初めてのことばかりで緊張感もあって。でも充実されてますね。
- 平川さん:前はいろいろ気にしてたのか、あんまり自信がなさそうだったんです。事前にいろいろ説明をして工場長とも話をして、気負いせずに仕事に入れたのかなと思ってます。
周りの人も皆知っているので、大丈夫だよと。
- 近藤さん:そうですね。社会復帰と考えるといい環境でできてると思います。